万野裕人– Author –
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【資金繰りの基本から改善まで】中小企業のための実践シリーズ(第2回)キャッシュを生み出す経営へ──資金繰り改善のための具体アクション
前回(第1回)では、「なぜ資金繰り管理が必要なのか」「ゼロから始めるにはどうすればよいのか」について、基本的な考え方と実務ステップをお伝えしました。 今回は一歩進めて、資金繰りを“改善”するための具体的なアクションについて掘り下げていきます... -
【資金繰りの基本から改善まで】中小企業のための実践シリーズ(第1回)なぜ資金繰り管理が必要なのか?ゼロから始める“見える化”の第一歩
「通帳残高を見ながらなんとなくやりくりしているけれど、これでいいのだろうか…」 このような不安を抱えながらも、具体的な資金繰り管理には踏み出せていない。そんな中小企業の経営者や財務担当者は、実は少なくありません。 本シリーズでは、資金繰り管... -
価格は、国の意思を映す鏡である―「5キロ2000円米」が照らす農政の転機と農業経営の未来
2025年春、全国のスーパーに「5キロ2000円」の政府備蓄米が並び、開店前から行列ができる光景が各地で見られました。コメ価格が急騰する中、小泉進次郎農林水産大臣が随意契約方式を採用し、政府備蓄米を小売価格で市場に供給するという異例の対応を取った... -
経理が“稼ぐ力”になるための三つの視点
人手不足が常態化し、どの企業においても「限られた人材で最大の成果を出す」ことが問われています。とりわけ、経理や人事といったいわゆる“バックオフィス”部門は、「間接部門=コストセンター」として人材投資が後回しになりがちです。しかし私は、こう... -
「プロトタイパーになる」——業務アプリ自作という選択肢
業務の現場において、エクセルやワードは長らく「最も身近なITツール」として使われてきました。帳票、計画、報告、分析——これらの業務を、手元のファイルで柔軟に処理できる点が強みでした。しかし、業務の高度化・複雑化が進み、情報の一元管理やリアル... -
一人三役の時代へ――中小企業における“マルチタスク化”の現実解
「人が足りない」。中小企業の現場から聞こえてくるこの言葉は、もはや慢性的な経営課題となっています。しかし本当に足りていないのは「人数」なのでしょうか。それとも「役割をまたぐ力」なのでしょうか。 先日のnoteで取り上げた「リスキリング」の文脈... -
学びを血肉化する組織へ──中小企業がAI時代に取り組むリスキリングの本質
AIが人間の思考領域にまで入り込んできた今、私たちは「何を学び直すべきか」という問いに、これまで以上に本質的に向き合わねばならなくなりました。 例えば、企画書の作成、情報整理、データ分析。これらは従来、ホワイトカラー業務の中心的なスキルとし... -
「経理の自動化、うちには無理」と思っていませんか?──ChatGPTと始める中小企業のための経理改革
「経理業務を効率化したい。でも何から手をつけていいか分からない」中小企業の経営者と話す中で、最も多く聞く言葉の一つです。 手作業による仕訳入力、紙の請求書の処理、月末の残業……。経理業務は「毎月のルーティン」として当たり前に行われていますが... -
経理はもう「経営の言語化機能」と捉えるべきではないか【第5回】
中小企業におけるCFO人材のリアルな育て方 ――“右腕がいない”構造をどう乗り越えるか ここまで、全4回にわたって「経理からFP&Aへ」「CFO的視座をどう育てるか」「制度と習慣でどう支えるか」を考えてきました。最終回となる今回は、あらためて「CFO人... -
人口減少時代の経営指標──「付加価値労働生産性」の視点から考える
日本社会は、避けがたい人口減少という構造的な変化の中にあります。労働力人口の減少は、特に中小企業にとって大きな制約条件であり、もはや“人手不足”ではなく“人材制約”と呼ぶべきフェーズに突入しています。このような時代において、企業経営者が注視...