万野裕人– Author –
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MBA実践録#05─アカウンティングⅠ(財務会計)─財務の本質に迫る──デュポン・モデルを中小企業経営に活かす
2024年にMBAを修了してから1年。今回は、私の専門分野である財務会計の中でも特に重要なフレームワーク「デュポン・モデル」に焦点を絞り、これが中小企業経営にとってどのような示唆をもたらすのかを掘り下げたいと思います。 デュポン・モデルとは何か──... -
『MBA実践録#04─人材マネジメント─人材マネジメントを「制度」から「実践」へ──ヒトの力を引き出す経営とは』
2024年にMBAを修了してから1年。今回は「人材マネジメント」で得た学びをもとに、私自身の実体験と照らし合わせながら、現場で生かすべき本質的な視点について考えてみたいと思います。制度や理論だけで語れない「人の力をどう引き出すか」というテーマに... -
『MBA実践録#03─組織行動とリーダーシップ─リーダーシップは「才能」ではなく「技術」である──組織行動と私の気づき』
2024年にMBAを取得してから1年。今回は「組織行動とリーダーシップ」の講義を通じて得た数々の気づきを、自分の実体験と紐づけながら振り返ってみたいと思います。私にとってこの科目は、過去の実務経験を理論的に再解釈する機会であり、自分の在り方と改... -
『MBA実践録#02──経営・マーケティング戦略基礎──「顧客に伝わる戦略」を描くには──経営戦略・マーケティング基礎の学びから』
2024年にMBAを取得してから約1年。今回は、第2回として「経営戦略・マーケティング基礎」の講義で得た学びをもとに、実務への接続について綴ってみたいと思います。 私にとって、この講義での最大の学びは、「戦略やマーケティングの型を知ること」ではな... -
『MBA実践録#01──その議論、迷走していませんか? イシュー思考がくれた“ホワイトボード力”』
2024年にMBAを取得してから、約1年が経過しました。この1年間、私は日々の実務の中で、MBAで学んだ知見をいかに活かすか、という問いに向き合い続けてきました。知識を得ることと、それを自分の行動様式や意思決定にまで落とし込むことの間には、大きな距... -
【全5回連載・第3回】AIにはできない、管理会計の本質──人にしかできないこととは何か?
「AIがここまで進化したら、会計担当なんて不要になるのでは?」 最近、そんな声を耳にすることが増えました。 確かに、AIは大量のデータを一瞬で処理し、過去の傾向から将来を予測し、最適な提案をすることさえ可能になっています。しかし──だからこそ、... -
【全5回連載・第2回】AIはどう意思決定を支援するのか?──予測・分析・提案の現場から
AIの進化によって、管理会計の現場にも「変化の兆し」が広がりつつあります。単なる数字の羅列を越えて、意思決定そのものをAIが支援する──そんな時代が到来しています。 第2回となる今回は、AIがどのように管理会計の意思決定をサポートし得るのか。「分... -
【全5回連載・第1回】管理会計って、結局なんのためにあるんだっけ? 〜AI時代の問い直し〜
「数字は見せてるけど、見えてる?」ある経営者との雑談の中で、そんな言葉がふと口をついて出ました。 管理会計の世界では、日々さまざまな数字がつくられ、集められています。売上、原価、部門別の収支、利益率、KPI…。経営会議や部門会議のたびに、資料... -
【資金繰りの基本から改善まで】中小企業のための実践シリーズ(第3回)明日の残高が見える安心感──日繰り表の導入と実務チェックポイント
これまで2回にわたり、中小企業にとっての資金繰り管理の必要性(第1回)と、改善のための具体アクション(第2回)をお伝えしてきました。 最終回となる今回は、資金繰り管理をさらに一歩進め、「日繰り表(ひぐりひょう)」という実務ツールの導入と活用... -
資本が余っている会社は、実は経営が鈍っている?──自己株買いの動きから考える、中小企業の“資本戦略”
2025年度、上場企業による自己株式取得が過去最高水準に達する見通し──。 そんなニュースが今朝の日経新聞に掲載されていました。企業業績の改善を背景に、余剰資本を自己株買いという形で株主に還元し、資本効率を高める動きが広がっています。ROE(自己...