万野裕人– Author –
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「プロトタイパーになる」——業務アプリ自作という選択肢
業務の現場において、エクセルやワードは長らく「最も身近なITツール」として使われてきました。帳票、計画、報告、分析——これらの業務を、手元のファイルで柔軟に処理できる点が強みでした。しかし、業務の高度化・複雑化が進み、情報の一元管理やリアル... -
一人三役の時代へ――中小企業における“マルチタスク化”の現実解
「人が足りない」。中小企業の現場から聞こえてくるこの言葉は、もはや慢性的な経営課題となっています。しかし本当に足りていないのは「人数」なのでしょうか。それとも「役割をまたぐ力」なのでしょうか。 先日のnoteで取り上げた「リスキリング」の文脈... -
学びを血肉化する組織へ──中小企業がAI時代に取り組むリスキリングの本質
AIが人間の思考領域にまで入り込んできた今、私たちは「何を学び直すべきか」という問いに、これまで以上に本質的に向き合わねばならなくなりました。 例えば、企画書の作成、情報整理、データ分析。これらは従来、ホワイトカラー業務の中心的なスキルとし... -
「経理の自動化、うちには無理」と思っていませんか?──ChatGPTと始める中小企業のための経理改革
「経理業務を効率化したい。でも何から手をつけていいか分からない」中小企業の経営者と話す中で、最も多く聞く言葉の一つです。 手作業による仕訳入力、紙の請求書の処理、月末の残業……。経理業務は「毎月のルーティン」として当たり前に行われていますが... -
経理はもう「経営の言語化機能」と捉えるべきではないか【第5回】
中小企業におけるCFO人材のリアルな育て方 ――“右腕がいない”構造をどう乗り越えるか ここまで、全4回にわたって「経理からFP&Aへ」「CFO的視座をどう育てるか」「制度と習慣でどう支えるか」を考えてきました。最終回となる今回は、あらためて「CFO人... -
人口減少時代の経営指標──「付加価値労働生産性」の視点から考える
日本社会は、避けがたい人口減少という構造的な変化の中にあります。労働力人口の減少は、特に中小企業にとって大きな制約条件であり、もはや“人手不足”ではなく“人材制約”と呼ぶべきフェーズに突入しています。このような時代において、企業経営者が注視... -
値上げは“価値再定義”の絶好機 ─ 中小企業経営者が問うべき本質
「値上げをすれば、顧客が離れてしまうのではないか」多くの中小企業経営者が、今まさにその不安に向き合っているのではないでしょうか。実際、原材料や人件費の上昇が続く中、価格改定を検討しないわけにはいかない局面が増えています。 一方で、値上げに... -
財務は「守り」から「攻め」へ──カルビーの「ブランド財務部」に見る、経営の進化
企業経営において、財務部門はこれまで「守りの砦」として語られてきました。予算管理、資金繰り、税務対応、リスク管理──これらはもちろん不可欠な機能ですが、それだけにとどまっていては、財務の可能性は限定されてしまいます。 一方で近年、一部の先進... -
「同意なき買収時代」の企業価値とは:ニデックと牧野フライスの攻防から考える
2025年初頭、製造業界において注目を集めたのが、ニデックによる牧野フライス製作所への「同意なき買収」提案でした。提案は最終的に撤回されましたが、この一件は単なるM&A事案の枠を超え、現代の企業経営における本質的な問いを投げかけています。 ... -
経理はもう“経営の言語化機能”と捉えるべきではないか【第4回】
FP&A型経理を組織に定着させるための制度設計 ――「経営を日常にし、AIで思考を拡張する」仕組みづくり ここまで、経理がFP&A的視点を持ち、CFO的な感覚を養っていく流れについて見てきました。しかし、これを個人の資質や努力に依存するだけでは、...