ブログ一覧
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経理はもう“経営の言語化機能”と捉えるべきではないか【第2回】
経理を“FP&A”に進化させる視点とスキルセット ――定型処理から仮説と提案へ。経理が未来を語る存在になるために 前回の記事では、AI時代における経理の再定義として、「経理は経営の言語化装置である」という視点をご紹介しました。記録や処理の役割か... -
統合マーケティング(IMC)の意義とは何か?
企業が顧客との一貫性ある関係を築くために、統合マーケティング(IMC)は不可欠です。広告、SNS、営業など、あらゆる接点で同じメッセージを届けることがその核心です。 1. 統合マーケティング(IMC)とは? IMC(Integrated Marketing Communications)... -
AI時代のインフラが問う「経営の姿勢」──環境への視座が中小企業にもたらす経済合理性
生成AI、ロボティクス、IoT。私たちの暮らしやビジネスの現場において、AIはもはや「先進的な技術」ではなく、「あって当然の道具」になりつつあります。 しかし、この便利さの裏側には、目を向けるべき大きな前提があります。AIは巨大な電力と、データセ... -
「問いを立てる力」こそが、人間にしか出せない価値である
私はAI時代を迎えた今、「AIファースト」という考え方を自らの基本姿勢に据えています。これは単にAIを業務に取り入れるというレベルを超え、日常の意思決定や情報収集、思考の整理においても、まずAIを活用することを前提に動く、という意味です。 この姿... -
税理士任せで終わらせない!決算レビュー5STEPフレーム〜専門知識がなくても実践できる「経営視点」の振り返り術〜
3月決算の企業では、ちょうど今、顧問税理士からの決算報告が届きはじめる時期ではないでしょうか。「黒字か赤字か」「税金はいくらか」「納付期限はいつか」。多くの中小企業では、決算の扱いはこの程度で終わってしまうのが実情です。 経営者の多くが、... -
イノベーションの先駆者「小林一三翁」
小林一三(こばやしいちぞう)は、日本の実業家であり、阪急電鉄や東宝グループの創業者として知られています。彼はまさに「イノベーションの先駆者」と呼ぶにふさわしい人物です。交通、住宅、エンタメを組み合わせた“生活総合型ビジネスモデル”を日本で... -
ビジネスプロセスイノベーションとは?企業競争力を高める変革の本質
ビジネスプロセスイノベーションは、企業が競争力を維持・向上するうえで欠かせない変革手段です。本記事では、ビジネスプロセスイノベーションの定義から、その企業にとっての意義、他のイノベーションとの違いについて解説します。 イノベーションの種類... -
創新普及とは?イノベーションを成功させる4つの条件
イノベーションとは、必ずしも世界初の技術や発明を意味するものではありません。大切なのは、それが人々に受け入れられ、社会に広がること。つまり「創新普及(そうしんふきゅう)」があってこそ、イノベーションは成功したと言えるのです。 イノベーショ... -
「地域資源経営」という視座──地域中小企業の勝ち筋を考える
「やるべきことは分かっている。だが、それを実行する力がない。」地方の中小企業に関わっていると、経営者の口からしばしばこの言葉を耳にします。 人がいない。資金がない。時間もない。しかも、やれば必ず成果が出るという確信も持てない。こうした状況... -
経営に統計学が必要な3つの理由
統計学は、経営判断の「勘」や「経験」を、データに基づく「根拠ある意思決定」へと進化させます。ここでは、なぜ統計学が経営に欠かせないのか、その理由を3つに絞ってわかりやすく説明します。 私(山口)は現在(2025年4月現在) 関西学院大学 経営...