万野裕人– Author –
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値上げは“価値再定義”の絶好機 ─ 中小企業経営者が問うべき本質
「値上げをすれば、顧客が離れてしまうのではないか」多くの中小企業経営者が、今まさにその不安に向き合っているのではないでしょうか。実際、原材料や人件費の上昇が続く中、価格改定を検討しないわけにはいかない局面が増えています。 一方で、値上げに... -
財務は「守り」から「攻め」へ──カルビーの「ブランド財務部」に見る、経営の進化
企業経営において、財務部門はこれまで「守りの砦」として語られてきました。予算管理、資金繰り、税務対応、リスク管理──これらはもちろん不可欠な機能ですが、それだけにとどまっていては、財務の可能性は限定されてしまいます。 一方で近年、一部の先進... -
「同意なき買収時代」の企業価値とは:ニデックと牧野フライスの攻防から考える
2025年初頭、製造業界において注目を集めたのが、ニデックによる牧野フライス製作所への「同意なき買収」提案でした。提案は最終的に撤回されましたが、この一件は単なるM&A事案の枠を超え、現代の企業経営における本質的な問いを投げかけています。 ... -
経理はもう“経営の言語化機能”と捉えるべきではないか【第4回】
FP&A型経理を組織に定着させるための制度設計 ――「経営を日常にし、AIで思考を拡張する」仕組みづくり ここまで、経理がFP&A的視点を持ち、CFO的な感覚を養っていく流れについて見てきました。しかし、これを個人の資質や努力に依存するだけでは、... -
経理はもう“経営の言語化機能”と捉えるべきではないか【第3回】
CFO的視点の鍛え方 ――数字を超えて「経営全体」を捉えるために FP&A的な視点を持つ経理人材が育つと、「過去を正確に記録する」役割から、「未来を語り、提案する」存在へと成長します。 次なるステージは、CFO的視点を持つことです。すなわち、経営全... -
私的整理ルール変更がもたらす中小企業再生支援の新たな可能性
1. 私的整理ルール変更の概要 このたび、私的整理において「債権者全員の同意」を要件としていた現行ルールを、「多数決」で同意できる方向に変更する検討が進められています。 私的整理は、法的手続を経ずに経営再建を図る重要な手段ですが、全会一致を要... -
経理はもう“経営の言語化機能”と捉えるべきではないか【第2回】
経理を“FP&A”に進化させる視点とスキルセット ――定型処理から仮説と提案へ。経理が未来を語る存在になるために 前回の記事では、AI時代における経理の再定義として、「経理は経営の言語化装置である」という視点をご紹介しました。記録や処理の役割か... -
AI時代のインフラが問う「経営の姿勢」──環境への視座が中小企業にもたらす経済合理性
生成AI、ロボティクス、IoT。私たちの暮らしやビジネスの現場において、AIはもはや「先進的な技術」ではなく、「あって当然の道具」になりつつあります。 しかし、この便利さの裏側には、目を向けるべき大きな前提があります。AIは巨大な電力と、データセ... -
「問いを立てる力」こそが、人間にしか出せない価値である
私はAI時代を迎えた今、「AIファースト」という考え方を自らの基本姿勢に据えています。これは単にAIを業務に取り入れるというレベルを超え、日常の意思決定や情報収集、思考の整理においても、まずAIを活用することを前提に動く、という意味です。 この姿... -
税理士任せで終わらせない!決算レビュー5STEPフレーム〜専門知識がなくても実践できる「経営視点」の振り返り術〜
3月決算の企業では、ちょうど今、顧問税理士からの決算報告が届きはじめる時期ではないでしょうか。「黒字か赤字か」「税金はいくらか」「納付期限はいつか」。多くの中小企業では、決算の扱いはこの程度で終わってしまうのが実情です。 経営者の多くが、...