万野裕人– Author –
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なぜ“会計”にも戦略が必要か?──中小企業経営者のための会計・税務戦略
「財務戦略」という言葉はよく耳にするのに、「会計戦略」「税務戦略」といった表現は、あまり一般的ではないかもしれません。しかし、企業が持続的に成長するためには、財務だけでなく、会計と税務も“戦略”として位置づける視点が不可欠です。特に中小企... -
『MBA実践録#08─経営戦略─経営戦略とは何かを、自分の言葉で語る──「自分なりの戦略眼」の探求』
MBAでの経営戦略の学びは、私自身の思考プロセスに大きな変化をもたらしました。単にフレームワークをなぞるのではなく、問いの立て方そのものを深め、文脈を読み解き、自らの言葉で戦略を語るという経験は、実務家としての視座を一段引き上げるものでした... -
『MBA実践録#07─ビジネス・アナリティクス─数字は嘘をつかない、でも使い手の「問い」がすべて──ビジネス・アナリティクスで経営を読み解く』
ファイナンス領域を専門としてきた私にとって、数字とは馴染み深いものであり、業務の多くは財務分析に基づいて組み立てられてきました。そんな中、ビジネス・アナリティクスの学びを通じて得たのは、数字というファクトの扱い方に対する新たな視点でした... -
『MBA実践録#06─マーケティング─マーケティングを“型”から解き放つ──STP-4Pを往還しながら顧客価値に迫る』
「マーケティングとは何か?」この問いに対して、私はMBAを通じて初めて真剣に向き合いました。ファイナンス領域を専門としてきた私にとって、マーケティングという分野は少し縁遠く、定性的で“曖昧なもの”という先入観がありました。しかし6回にわたるケ... -
中計は本当にいらないのか?──中小企業経営の視点から
先日の日経新聞で、大手企業を中心に中期経営計画(中計)の策定や公表を取りやめる動きが広がっているという報道がありました。味の素や三井化学といった名だたる企業が、いわゆる「中計病」からの脱却を掲げ、より柔軟な経営スタイルへと舵を切っていま... -
MBA実践録#05─アカウンティングⅠ(財務会計)─財務の本質に迫る──デュポン・モデルを中小企業経営に活かす
2024年にMBAを修了してから1年。今回は、私の専門分野である財務会計の中でも特に重要なフレームワーク「デュポン・モデル」に焦点を絞り、これが中小企業経営にとってどのような示唆をもたらすのかを掘り下げたいと思います。 デュポン・モデルとは何か──... -
『MBA実践録#04─人材マネジメント─人材マネジメントを「制度」から「実践」へ──ヒトの力を引き出す経営とは』
2024年にMBAを修了してから1年。今回は「人材マネジメント」で得た学びをもとに、私自身の実体験と照らし合わせながら、現場で生かすべき本質的な視点について考えてみたいと思います。制度や理論だけで語れない「人の力をどう引き出すか」というテーマに... -
『MBA実践録#03─組織行動とリーダーシップ─リーダーシップは「才能」ではなく「技術」である──組織行動と私の気づき』
2024年にMBAを取得してから1年。今回は「組織行動とリーダーシップ」の講義を通じて得た数々の気づきを、自分の実体験と紐づけながら振り返ってみたいと思います。私にとってこの科目は、過去の実務経験を理論的に再解釈する機会であり、自分の在り方と改... -
『MBA実践録#02──経営・マーケティング戦略基礎──「顧客に伝わる戦略」を描くには──経営戦略・マーケティング基礎の学びから』
2024年にMBAを取得してから約1年。今回は、第2回として「経営戦略・マーケティング基礎」の講義で得た学びをもとに、実務への接続について綴ってみたいと思います。 私にとって、この講義での最大の学びは、「戦略やマーケティングの型を知ること」ではな... -
『MBA実践録#01──その議論、迷走していませんか? イシュー思考がくれた“ホワイトボード力”』
2024年にMBAを取得してから、約1年が経過しました。この1年間、私は日々の実務の中で、MBAで学んだ知見をいかに活かすか、という問いに向き合い続けてきました。知識を得ることと、それを自分の行動様式や意思決定にまで落とし込むことの間には、大きな距...